Global Association 各国の積算事情
 英国
 RICS( The Royal Institution of Chartered Surveyors )英国公認積算士協会は100年余の歴史と3万余名の会員をもつ専門技術者の集団で、その中にわが国の積算資格者に相当する公認積算士(Chartered Quantity SurveyorまたはQS)部門があります。主な業務は、基本計画時のおける建築主または建築家に対するコストアドバイス、計画の各段階における概算コストの予測および予算書の 作成、特記仕様書および入札用数量調書の作成、入札および契約業務の援助、既済部分の評価、設計変更の積算とその経済的効果の検討・評価、そして最終工事費の算出などがあります。またQSの将来をにらみ建築コストの情報サービスを促進させています。さらに近年ではBSISオンラインを構築してデータベースサービスの内容の一層の充実、徹底を図っています。
 フランス
 フランスでは従来から専門工事別の発注方式を採用していましたが、1973年の公共工事時発注制度の改革を契機に全体の工事費をコントロールする「メトレー」という資格者制度が創設され建築コスト管理に関する公益法人 UNTEC( Union Nationale Des Techniciens De Leconmie De La Constrauction )」がこの母体になっています。現在、メトレー(最近ではエコノミストと称しています)には1800社が所属して活躍しています。
 アメリカ合衆国
 アメリカでは従来は定額一式請負(ランプサム・コントラクト)方式がとられていましたが、1960年代のインフレの経験や、工事規模の拡大に伴い、請負者のリスクが大きすぎるとして請負方式の多様化が図られ、現在では単価請負、実費精算請負、設計・施工請負などが採用され発注・契約においても様々な管理方式が導入されるようになりました。 なかでも、総合コスト管理手法を用いた建築生産システム方式、CM(コンストラクション・マネジメント)が普及し、1981年にはCM協会が発足し、所属してCM業務を行うPMR(プロジェクト・マネージャー)やCMR(コンストラクション・マネージャー)は新しい専門職能として評価が高まっています。