21世紀の建築積算事務所
現在、建築積算事務所に要求される職能に大きな変化が生まれています。単に数量積算としての関わりばかりでなく、建築のライフサイクルのあらゆるタイミングで施主や建築士にコストやあらゆる問題に対してアドバイスするコンサルティング的な関わりが要求されています。
建築積算事務所協会では、このようなニーズに応え、英国のRICSや欧米の制度を理解することにより、CM(コンストラクション・マネージメント)、PM(プロジェクト・マネージメント)、FM(ファシリティ・マネージメント)等新しい職能の概念を理解して、業務に反映していきます。
21世紀に向けて建築積算事務所の役割はますますその重要性を増していきます。
プロジェクトマネジャーは、中央の太線の円内の仕事により、1~5の各々の機能を有機的に結びつけて事業主の目的を実現します。
①~⑤の各々の職能は、基本構想から施工メンテナンス、そして解体・終了のことまで行きつ戻りつ垂直の上下運動↓↑の思考をします。これに対してプロジェクトマネジャーは①~⑤の職能を束ねつつ螺旋状に上昇していく思考形態をとります。
※出典「プロジェクトマネジメントの知識」鹿島出版会.高橋照男著P59,61より