役割
我が国の建築投資額は、近年、年間25~30兆円にのぼります。このような膨大な投資を、合理的かつ効果的に行うことは社会からの要請であり、そのためには高度なコストマネジメントが必要となります。
建築積算は、建築コストの透明性、客観性、妥当性を確保、推進する建築生産における基幹業務であり、同時にマクロとミクロの両面から経済性を評価するという重要な役割も担っています。
建築積算事務所協会は、このような社会のニーズに応えるために設立された、我が国唯一の全国組織を持つ建築コストのプロフェッション団体です。
イタリア・ルネッサンスを代表するレオナルド・ダ・ヴィンチは多くの偉大な芸術作品と同時に、日用品、武器から建築物や都市の計画にいたるまで、膨大な量の優れた設計図や構想図をのこしています。
そこにあるのは、正確な情報整理能力と柔軟なバランス感覚から生まれる、豊かなイマジネーションではないでしょうか。
これからの建築コストのありかたを考えますに、レオナルド・ダ・ヴィンチのようにしなやかでフレキシビリティ溢れる判断力と決断力が発揮できる人材が必要とされます。
21世紀の建築積算事務所は、積算業務の重要性を広く認識していただくための広報活動、業務の遂行にあたる幅広い知識を持った豊かな人材づくりと、社会貢献に邁進してまいります。
表紙イメージ
水から生まれた雲は逞しく成長していきます。
オブジェ(透視投影画法によるルネッサンス聖餐盃をモチーフ)に型取られた「雲」は新鮮で、活動的な申請 積算事務所連合会を象徴しています。オブジェより吹きでたグリッドパターンの連鎖は、積算の頭文字Sをイメージし、緩やかに変化しながら、未来へつながっていきます。
